胸郭出口症候群

2015.05.14

胸郭出口症候群は、頚痛・肩こり・腕や手のしびれや冷感の症状が現れます。頚が長く、なで肩・巻き肩の女性に多く、パソコンでキーを打ち続けたり、流れ作業で手を使ったりする作業が誘因となります。いろいろな誘発テストで神経や血管の圧迫症状が胸郭出口部に起因していることを確認されれば、胸郭出口症候群と診断されます。ライトテストは両肩を外転・拳上させたときに手指のしびれと橈骨動脈の振動が弱まることを確認するテストです。

頚椎から出て腕にいく神経と鎖骨下動静脈はもともと狭い組織間隙を通っています。これらの間隙が胸郭からの神経・血管の出口に相当するので、この部位での神経・血管圧迫症状が胸郭出口症候群と総称されます。その代表的なものが中斜角筋と前斜角筋との間や鎖骨と第1骨の間であり、前者が前斜角筋症候群、後者が肋鎖症候群。頚が長くなで肩の体型では前斜角筋が相対的に緊張したり、腕とともに鎖骨が引き下がった状態になっています。腕を浮かせた状態で作業を継続することで鎖骨を引き上げている前斜角筋が過緊張状態になり、腕を外転・拳上すると、平たい鎖骨が回旋し、肋骨間隙が狭まります。

胸郭出口症候群の予防法としては、姿勢を正すこと、長時間同じ姿勢をとらないこと、肩回しなど適度に運動をすることが大切です。

ひがしみね整骨院では、骨盤矯正・猫背矯正をすることで良い姿勢を体に記憶させ、頚や肩にかかる負担を減らします。マッサージなどでも筋肉はほぐれて楽にはなりますが、骨格を矯正することで根本からの治療を心がけています。

ページトップ